第48回洋蘭展は連日の好天に恵まれ、1月10日の初日は高円宮妃殿下をお迎えしての開会となり~16日を以って盛大裡に無事終了しました。
今年のメインテーマは、<「エッ!これもラン!?」−珍しいランを集めて−>でした。
 
会場正面にメインテーマーのイメージパネル
 
 華やかなカトレアやデンドロ・・・から、小さい地味な原種ランまで、蘭友会会員の幅広い栽培種が沢山見られ人気を呼んだ蘭展であった。
 
【蘭友会会長賞】Bulb. lobbii'Atami Hills'
池上 俊彦
 今回は思いもよらぬ会長賞の受賞に驚いています。
Bulb. lobbii 系は通常7〜9月が花期の最盛期で、12月頃の花は珍しいのです。今回出品できましたのは、昨年の天候不順の影響による開花遅れが幸いしたものと思っています。
 特に現地でGiantと言われていますNS10cmを超えるlobbiiの仲間は、花期が20〜30日と長いので、展示に耐え楽しめる品種です。今年の秋はどうなるか観察して行きたいと思いますし、「何とか遅れて咲く癖をつけてくれ」と勝手な思いでいるところです。
 尚、この株の過去の万作実績は2年前2004年の9月で、32花だったことを申し添えます。お選び頂き有難うございました。
*古木に着生させた、1mにもなろうかという素晴らしい栽培株で、この種の本来の開花期(初夏)であれば倍以上の着輪があったであろうと想像された。

 また、蘭展のテーマーに従って、今回設けられた特別賞「珍花賞」マダガスカル島原産のユーロフィアの仲間の地生ラン、土色(黒味を帯びた茶模様)の蝋質葉も花とともに珍奇な驚きの展示であった。(下の写真)

 
【珍花賞】Oeceoclades roseo-variegata
中村 好一
   
株 姿
 
花 姿
 
葉 姿
*上位入賞花は「Gallery(出品花)」欄に掲載されています。
 
 会場中央部の「珍しいラン」イベントコーナーには各地の原種の希少花のほか、蘭友会名物のクーラーボックスには熱帯高地に生息する、ドラキュラやプレウロタリスなどの小型の珍花が見られ、こんな花が咲いたよ!の写真展示とハイビジョンTVによる興味ある多様なラン花のスライドショーが行われた。
 
 
高円宮妃殿下が写真展をご覧になる
 
多様なラン花のスライドショー
 
 
華やかなカトレアから珍しい原種など多岐にわたるランの展示
     
 
「珍しいラン」を解説する白石講師
 
江尻光一講師の栽培講座
   
 
有名蘭展による洋蘭の販売コーナー   
 
杵島隆氏審査のオーキッド・フォトコンテスト
毎年洋蘭展を楽しみにして、会員は夏のラン生育期に株作りに精出し、秋から年末には出蕾や開花のタイミングに一喜一憂しながら、新年早々のこの蘭展に出品しております。厳寒の季節にそれぞれ交通事情を克服して、会場まで花を持ち込み、前日からの会場展示設定に参加し、1週間の会期が終わるまでなぜか何度も会場まで足を運ぶ、また花の好きな友人知人にお知らせして見てもらう。会友の良花・珍花も鑑賞できる。ラン栽培冥利に尽きるひとときです。 (K)
 
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