世界らん展日本大賞2013が2月15日に開幕し、一般公開が16日から24日までで開催された。
 今回は「都会の真ん中の楽園」がテーマ。20ヶ国から約3千種、10万株の展示があり、個別出展が816作品(昨年より15%減)、ディスプレイ展示は91作品の出展があった。
 
Phrag. kovachii ‘Second Smile’(左)
 
C.trianae ‘Okada’(右)
日本大賞は、当会々員でもある斉藤正博氏(つくば市)のPhrag. kovachii ‘Second Smile’が受賞し、3度目の大賞受賞となった。受賞インタビューで「4年前に入手した株で、1週間前はつぼみの状態で出展を諦めかけていたが、らん展に合わすように開花してくれた」とのコメントがあった。綺麗にフラットに展開し、色彩も鮮やかで、しかも大輪で非常にインパクトのある花でした。これまでは大株つくりが大賞となる傾向にあったが、今年は花一輪でも大賞が受賞できることを示した非常に観賞価値の高い作品でした。斉藤氏は、C.trianae ‘Okada’の大株で優秀賞とRHS特別賞も同時受賞となった。また、昨年、日本大賞を受賞した大塚初枝氏(つくば市)は、Aslla.africana ‘Jhon Hope Franklin’の大株で優良賞を受賞した。また、得津龍生氏出品Den.leporinum ‘Hyperion’ が世界蘭会議委員会特別賞を受賞した。
Aslla.africana ‘Jhon Hope Franklin’ (左)Den.leporinum ‘Hyperion’(中)V.lamellata ’Long Well’(右)
会員からは、永井清氏(小田原市)出展のV.lamellata ’Long Well’がトロフィー賞を受賞した。また、美術工芸部門で長峰春江氏(千葉県柏市)の「いのち」がトロフィー賞を受賞した。
長峰春江氏「いのち」
栽培相談に応じる中村氏と冨澤氏
蘭友会ディスプレー「暖蘭」
蘭友会のアマチュアディスプレイ部門出展は、「暖蘭」というテーマで出展し、残念ながら奨励賞に終わり3年連続の高位受賞にはならなかった。最優秀賞は、京葉洋ラン同好会の展示「蘭樂」でした。
記・撮影:冨澤 實 HP作成:佐藤 攻

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