世界らん展日本大賞2015が2月13日開幕し、一般公開が14日から22日までで開催された。世界有数のこの展示会は25周年を迎え、今年のテーマは、「25th Anniversary 祝祭」。
 日本初公開となる蘭の妖精Orchis itaricaや英国バッキンガム宮殿、ロスチャイルド家ゆかりの特別展示が行われた。

 
         
 
 
 
Den.smillieae ‘Spirits of Zama
 
 

 日本大賞2015は、神奈川県の座間洋らんセンター出品のDen.smillieae ’Spirits of Zama’が受賞した。この作品は、smillieae の中でも大きな花を付ける種で、1花茎100花前後の花がぼんぼり状に咲き、20花茎も一度に咲かせた本当に見事な株でした。

 
 
Paph.Emerald Future‘Perfection’
 
Masd.ignea ‘Winter Flame’
 

 優秀賞は、東京オーキッドナーセリーのPaph.Emerald Future’Perfection’ が受賞した。この花は、グリーンイエローの整形巨大な花で、完璧なまでにフラットに展開したペタルとドーサルは、圧巻で、メダル審査でも唯一のゴールドメダルを獲得した。優良賞は、当会の会員でもある斉藤正博氏の出品株Masd.ignea ‘Winter Flame’が、世界蘭会議委員会特別賞とCCM賞を合わせて受賞した。英国王立園芸協会特別賞は、網野啓氏のCym.tracyanum ‘Tsubasa’が受賞した。

 

Cym.tracyanum ‘Tsubasa’

 

 ディスプレイ審査部門は、昨年に引き続き、全日本蘭協会殿の作品「夢・蘭の泉」が最優秀賞を受賞し、当会の作品「祝いの宴」は奨励賞を受賞した。
 フレグランス審査部門では、神保康紀氏の作品C.schroederae ’Redonda’が最優秀賞を受賞した。

 
 

 会員関係では、中村好一氏の奥様出品のCym.sinense‘遥幹’ がブルーリボン賞を受賞した。アート審査部門で出展の長峰春江氏の写真「もの想う」がトロフィー賞を受賞。

 
 

唐木善孝氏のMormalyca ringens ‘Nanami’ がレッドリボンを受賞した。メダル審査では、冨澤のEpc. ReneMarques ‘FrameThlower’がブロンズメダルを受賞した。

 
当会ディスプレイ「祝いの宴」
 
リポート・会場撮影:冨澤 實



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