|
「こんな花が咲きました」のコーナーへようこそ このコーナーは、月例会に開花が間に合わなかった、花命短くてすぐに枯れてしまった、大きすぎて搬入ができなかった、あるいは花が多すぎて持ちきれなかった等の事情で、みなさんに見ていただくチャンスを逃してしまった花々の、再デビュー舞台です。 |
Dracula cordobae
Dracula cordobae 拳を挙げて、「咲いたぞ！！」と叫ぶほどのものではないが、私にとってはいささか嬉しい開花なのです。ランを咲かせて、その花を写真に撮るのも一つの楽しみにしている私にとって、その被写体として、南米アマゾンの山腹に生息するクール・タイプのランに魅力を感じていました。 3年ほど前からMasdevallia、Dracula、Pleurothallisなどを購入して、冬はフレーム温室で、夏は山上げして栽培していましたが、如何うしても旨く咲いてくれない。 2000m前後で生息するランを800m程の山上げで育てようとするところに無理がある。株は冬の間に体力がついて夏に山で消耗して帰って来る。この繰り返しの2･3年であったが、この春にひょんな事から冷房温室を作ってみる気になり、0.7坪の小さいのが先輩や蘭友にお世話になりながら完成した。 ラン達を入室させてまだ1月足らずだが、その開花第1号がこの花なのです。 この花（種）はドラキュラの中では、極くポピュラーな種だと思います、今までにも２〜3度咲いたことはありますが、いま夜温15℃・昼間25℃湿度85％の冷房温室の中で咲いた花は瑞々しい。 これだ！…と叫びたくなるような開花だ。しかし写真に撮る時間、30分もかかっていると花姿は僅かに萎む、湿度が不足するのだろう。それ程気難しく我が侭な花なのだが、それだけに挑戦してみたい。その道の諸先輩に教わりながら栽培して見たいと思っている。 栽培・撮影：香川 義熙 |