-平成20年1月- 
 


【蘭友会会長賞】
Dimorpholchis lowii   小野やよい

 4〜5年前この会の株市でお分けいただいた株です。
 この株については私の持っている本には載っていませんので、どんな花が咲くのか楽しみに待ち遠しく思っていました。1花茎の上半分ぐらい咲いたところで、12月の例会に出品したところ、1位に選ばれ「大事に咲かせて、是非松坂屋へ出品してよ」と期待され、プレッシャーの年越しでした。開花状態は、どうにか開場日まで持つにはもったがやや疲れ気味、会期中持続してくれる事を願うばかりでした。
 これと言った手入れはしてませんが、自生地では非常に湿度のある日陰に咲いているとの事ですので、今後の参考にしたいと思います。
 大賞を頂きまして有り難うございました。

 

岡見賞 
長井 清
V. lamellata
小野賞
峯田美智子  
Paph. venustum v. album 'Schumacher' × 'Winefield'
江尻賞
花房 久枝
Pterostylis ophioglossa
宮田賞
香川義熙
Den. chrysopterum
根津賞
笠原隆義
Den. lawesii(12株寄せ植え)   
ヘゴに絡みついた見事な栽培で、15本の花茎が直立し鮮やかな仕立てだった。
一昨年第47回の会長賞を受賞された中の1鉢と思われるが、良個体の上に12輪着花の素晴らしい栽培であった。
昨年の蘭友会賞に続いて今回の受賞で、当展の人気者になりそう。オーストラリア原産の休眠期は球根のみになるという特異な生育で、小人の忍者が頭巾を被ったような面白い花12本立ち。
数年前からよく見られるニューギニアの高地生息のobtusisepalumに似ているが、こちらは低地性同地の800mに生する。オレンジ色の鮮やかな目立つ花が密に着花していた。
昨年蘭友会賞に続いての大賞受賞、笠原氏自身の研究研鑽による、この種のシブリング作品のバラエティ発表である。
珍花賞 
池上俊彦
Appendicula torta
松坂屋賞(A) 
大和田武士
C. percivaliana v. semi-alba 'Jewel'
松坂屋賞(B) 
木原清夫
C. quadricolor 'Mizumoto'
銀座6丁目町会会長賞 
高橋洋三
Max. fulgens 'Nao Nao'
銀座通り連合会6丁目支部会販売促進研究会会長賞  
斉藤たみ子
Cleisocentron abasii 'Mei'
受賞者池上さんの話によると、マレーシアで求めたBulb. lobbiiの付着株だったそうだ。キナバル山1800mに羊歯類と下草状態で群生しているという。草丈30cm、淡いピンクの花弁が棚田風に折り重なり、と思ったらよく見ると花弁に見えるのが夫々1輪の花であった。
白赤良個体花の27輪行儀よく並べて咲かせた栽培賞ものだった。
5輪の淡いピンクにリップの先端に更に濃い目のピンク環の縁取り、上品な花姿が伺えた。
1mにも及ぶ草丈に、鮮明なオレンジ花。
JOGA審査CRBに認定された、珍花であり、栽培も立派であった。
社団法人園芸文化協会賞  
渡辺きよ子
Bulb. lindleyanum
フレグランス第1位 
山辺一枝
Zygopetalum mackeyi
     
ボルネオ産、小型バルボフィラムの花に黒い髭が一杯生えた珍花で、江尻さんはルーペで観客に見せていた。
3株が入賞花として選ばれ、1位には、早朝から広がりのあるさわやかな香りを発することで知られる、ジゴペタラム・マッケイが選ばれた。香りの強さはトップクラスで、ヒヤシンスのようなさわやかな香り。

 

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