-平成20年3月-
 


【小型株第1位】
Pterostylis curta  花房 久枝

 Pterostylis curta はオーストラリア・タスマニアに生息している球根性の蘭です。
栽培に関して、5月から9月中旬までの気温の高い時期は地上部が枯れて休眠していますから休眠が終わる秋に植え替えをします。用土は山野草用の焼赤玉・桐生砂・日向砂・鹿沼土・軽石等を混合したものです。各用土は使用前に水洗いをして微塵を取り除いております。
 置き場所は秋に植え替え後風通しが良く雨の当たらない北側に置き11月頃無加温の南に面した明るい室内に移します。この部屋は真冬には最低5℃位まで冷えます。
 開花時期は別種のophioglossaがちょうど松坂屋蘭展の時期に咲くのに対しこのcurtaは2ヶ月ほど遅く2月中旬から咲き始めてきます。
 今回出品のcurtaは葉が白覆輪となるタイプですが栽培は普通種と同じで非常に丈夫です。
 Pterostylis全般に言えることですが非常に丈夫で良く殖え、温室不要ですし開花時期の異なる種類を数種持てば長く楽しめる蘭ですので是非お勧めします。

【小型株】

第2位 
渡辺きよ子
Mediocalcar bifolium
第2位
峯田美智子  
Max. sophronitis
第4位
増田八重子
L. harpophylla 'L&R' x self
第5位
坪井 良二
L. bicolor
第6位
渡辺きよ子
Den. Caliculimenum
   
第7位 
佐藤 攻
C. walkeriana semialba Cybele
第7位 
渡辺きよ子
Mediocalcar decoratum
第7位 
鈴木 隆夫
C. walkeriana Sugano
   
 

 

【大型株第1位・栽培賞】 
Schom. Splendida 斉藤 保

 この株は数年前に知人より頂いたものですが、その時既にかなりの大株になっておりました。私の所に来て丸3年になりますが昨年はリードが2倍に増えて、花も良く咲いてくれます。また皆様のご指摘のとおり花径が他のSchomburgkiaと比べてかなり短いので、小さな温室でも天井に届くこともなく、例会への持ち運びも楽なので助かっています。もう一つ株間が間延びしないので、大株に仕立てるのに適していると思っています。
 但し肝心な花色が薄いこと、それと花弁が細いので花が咲いたときにボリューム感に欠けるのが難点でしょうか。
 栽培は比較的簡単で、夏の間は屋外で直射光の下に置き、肥料も固形、液肥何でも沢山与えています。冬季でも余り乾かさず、常に湿った状態で管理しています。管理温度が低いと開花時期が遅れます、原生地では夏から冬にかけて開花するそうですが、私のところでは冬から春にかけて咲きますので、来年はドームラン展に出せるよう何とか頑張って見たいと思います。
 最後に本種はSchomburgkia属からLaelia属に分離されたと聞いています。

【大型株】
第2位・栽培賞 
鈴木 隆夫
Den. ejirii Suwada
第3位・良個体賞
斉藤 保
C. nobilior
第4位
佐藤 正信
Aerdv. Mumdyi
第5位
佐藤 攻
C. intermedia aquinii coerulea 'Wide Hill'  
第6位
坪井 賢三
C. intermedia aquinii coerulea

第7位
佐藤 攻
C. intermedia orlata
第7位
海老原 成雄
C. lueddemanniana 'Juan Pedro
第7位・努力賞
石河利之
Paph. Formosa
第7位
清水達夫
Arpophyllum giganteum
GC開花賞
佐藤 正信
L. harpophylla
良個体賞
中村 好一
Phaius flavus
(ガンセキラン)
栽培賞
中村 好一
Cym. goeringii
(中国春蘭)
フレグランス賞
坪井 良二
C. schroederae
   

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