このコーナーでは、例会に出品される展示花の中から、誰も振り向かないかも知れないがとても珍しい形態の花、栽培が難しく今回限りの期間限定公開になるかも知れない花、ごく一部のマニアックな人だけが興味を示すような花、そもそも花がついているのかどうかわからない???そのような、人気投票の対象にはなりにくい花、言い換えれば蘭友会会員の趣味の深さ(行き着くところまで行ってしまったとも言うが・・)の真骨頂とも言える花を、さらに担当者の独断と偏向的興味に基づいて取材し展示しています。 例会の展示テーブルではわけのわからない花でも、写真になってゆっくり見ると 「おおっ!!」となるような美形になったり、ますますわけのわからないものに見えたり ・・・・題して「出品花、アッと蘭だム!・無作為抽出ご免被る!!」 選ばれた花ははたして名誉なのかどうか、そのような評価もご覧になる方々の蘭に関する深い造詣とウンチクにお任せ致します。 |
平成14年10月の例会から (今月の担当:三宅 八郎) |
1:カゴメラン(Goodyera hachijoensis)(遠藤 奈々子) 一見、蘭とは思えない株姿ですが、いわゆるジュエルオーキッドの仲間です。 花よりもあみだくじのような葉っぱを見て欲しい・・・ とは所有者の弁。奄美大島産です。 Goodyera hachijoensis |
2.Ornithophora radicans(沼口洋子) NS8mmぐらいの小さな花ですが、よーーーーく見るとオンシジュームよりも複雑で面白い形をしているでしょう??? 一つ一つ見てもよくわからないし、虫眼鏡を持参して下さいとも言えないし、 一鉢まとめて200個ぐらいの花をつけてアピールしなければならないのですよ・・・とは・・・べつに言ってないけれど、いっぱい咲きます。 Ornithophora radicans |
3. Cirrhopetalum annandalei(花房英美) バルボフィラムやシルホペタラムというと、蘭の趣味もかなり行き着いてしまった人たち(いわゆるマニアですねぇ)がコレクションするというのが一般的見解ですが、こんな花を見てしまうと、はじめからこれだけでいいと思ってしまう。 Cirrhopetalum annandalei |
4. Liparis SP(小林晃) 例会への出品は、SPだったのですが、SPではもったいないほどきれいな花なので、よく調べてみたら「Orchids of Java:(J.B.Comber)」の137ページに出ていました。 Liparis rhodochila という名前の蘭でスズムシソウの仲間です。 「ジャワ西部とボルネオに産し、ジャワでは火山灰まみれの森林に生育する」というようなことが書いてあるが、とても灰まみれの花とは思えない美しさを持っています。 しかし、鑑賞するには花が小さい。1花径に8mmぐらいの花が20個ほどつきます。 Liparis SP |
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