Sarcochilus hartmannii  
Sarcochilus hartmanniiはオーストラリア原産の岩生若しくは着生植物で、春3月頃に長さ10〜15cmの花茎に、梅の花を小さくしたような可憐な花を10数輪付ける。
現在私の手元にある株は92年5月に佐伯農園から購入したもので、97年3月び蘭友会例会において栽培賞を受賞した株を2株に株分けしたものです。



Sarcochilus hartmannii

オーストラリア、ニューサウスウエールズ州及びクインズランド州の海岸近くの断崖に自生している。
クインズランド州Toowoomba付近でC.H.Hartmanが採取した株を基に1874年にBaron F. von Muellerが記載した。これでお分かり頂けると思いますが、種名は採取人C.H.Hartmanに因んだものです。

 Sarcochilus属は1810年にRobert Brownによって確立され、約16種がオーストラリア及びニューカレドニアに分布している。
属名はギリシャ語のsarx(=flesh肉)とcheilos(=lip唇弁)からなり、Type species(模式種)Sarchocjilus falcatusの肉質の唇弁を暗示している。

  Sarco. hartmannii以外で栽培されているSarcochilus属の原種はS. fitzgeraldiiとS. ceciliaeである。
S. fitzgeraldiiの種名も1870年に株を発見したR. D. Fitzgeraldに因むものである。
S. ceciliaeは極小型株で、やや作り難いようである。 (文責 松井紀夫)

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