C. lueddemanniana  
歴史的には、1854年に著名なフランスの蘭コレクターのMr. Pescatoreによって C. maximaと分類され、最初に発表された。 やがて、新種として、Mr. Pescatoreの蘭の世話をしている有名な園芸家のMr. Luedemannに献納されたのが名前の由来である。



C. lueddemanniana .tipo

この種はベネズエラ固有の蘭で、地理的には北緯10°−11°、西経66°−70°の間に生息している。 大きくは海岸地域と山間部との2つに分かれて生息している。
生息地は低地で暑く乾燥した環境である。生息地の温度は最低18℃−30℃、日中は30℃まで上昇し、夜間は18℃位まで温度が下がる。
海岸性の個体群は海に面した北の山の斜面に分布し、海抜500m付近に多く生息する。 一方、山間部性の個体群は海抜400m−700m付近に生息している。
多くは低地のトゲのある低木に着生しているが、中には乾燥した環境に適応して、円柱状のサボテンに着生している個体もある。
大きなコロニーは低木の高い所に着生し、風通しのよい乾燥した環境を好み、少なくとも日中は直射日光の下にさらされている。



自生地の環境(Cattleya lueddemanniana:Carlo Aulisi より転載)

開花時期は1月から3月で、栽培下では海岸性の個体の中に、年に2回開花する個体も多くある、2回目は8月から10月である。
2輪から4輪の花をつけ新しいバルブの生育とともに開花する。 花の持ちは1週間位でとC. trianae等と比べると悪く、花弁は薄く弱い。 また、大きな株に作っても同時に開花する事は少ない。
花は大きく、NS20cmに及ぶ個体も少なくない。ペタルに太い葉脈が目立ち、これが花全体を力強く野性的に見せているのであるが、これを原種の魅力とするか欠点とするかは見る者の視点の置き方による。

C.lueddemanniana 'Jungle Queen'
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana v. rubura 'Juan Pedro'
栽培・撮影:海老原 成雄

バルブは長さ7cm−27cm、幅0.8cm−2.5cmで、長さ8.5cm−20cm、 幅3cm−6cmの葉をつける。

他の一枚葉系カトレアとの大きな差異はコラムの先の舌状花冠が大きく、ちょうど三角形の歯のように突き出している事。
リップの喉の入り口に黄色もしくはクリーム色の目がある事。 喉の奥から紫色のラインもしくは筋が他の一枚葉系カトレアと異なって、リップの下部まで達している事である。

色のバラエティーとしては、concolor/ alba/ semi-alba/ coerulea/ aquinationが あり、リップの先端にも特色のあるバリエーションが見られるのも魅力の一つである。  一般的に海岸性の個体は色が薄く花が大きい特徴があり一方、山間部性の個体は花形が小さく色の濃い個体が多い。

C.lueddemanniana v.alba 'Fra Angelica'
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana v.alba 'Candia'
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana s/a 'Angel Falls'
栽培・撮影:遠藤 奈々子
C.lueddemanniana v.coerulea 'Indore'
栽培・撮影:高松 健司

近年、シブリングからも以下に示すような個性豊かなカラーバリエーションが生まれてきており、コレクターの間で話題になっている。

交配親としてはC. mossiaeのように子孫にC. lueddemannaianの形質を受け継ぐことは少ない。
しかしながら、唯一、Lc. Lustre ( C. lueddemanniana ×Lc. Callistoglossa)は濃いピンク色とシナモンの香りを子孫に遺伝させる重要な親として重要である。 記:高松健司
C.luddemanniana (F2 * 3)
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana
('Royal Flash' * 'Siquisique')
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana v.flamea 'Pink Lady'
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana ( 'Manzana' * 'Ignio')
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana v. coerulea
('Siquisique' * 'Murillo')
栽培・撮影:海老原 成雄
C.lueddemanniana v. coerulea 'Nikky'
栽培・撮影:海老原 成雄

ページトップへ

原種解説の花過去ページへ

トップページへ