Holcoglossum kimballianum
 Holcoglossum kimballianumは20cm前後の茎に、長さ20−40cmの円筒状の葉を付けて下垂する着生種で、長さ20センチ前後の花茎にセパル・ペタルが白、リップが濃い紫色の花を10輪程付ける。  自生地はミャンマー、タイ及び中国。始めは、1889年にミャンマーで採取された株をもとに、H.G.ReichenbachによってVanda kimballianaとして記載された。その後、1972年にLeslie GarayによってHolcoglossum属に移された。


Holcoglossum kimballianum

 Holcoglossumはミャンマーから台湾にかけての東南アジアに自生する、凡そ8種からなる小さな属で、属名はギリシャ語のholkos(=strap、皮ひも)、とglossa(=tongue、舌)からなり、模式種の革ひも状のリップ指している。Holcoglossumは1919年にRudolf SchlechterによってVanda属として確立され、その後1982年に4種を含むとしたTsiによって改定され、さらに1987年にChristensenによって改定され8種を含むとされた。HolcoglossumはVandaと近縁であるが、長い距、リップの形状の相違などで区別される。
記・松井紀夫
                                           

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