今月の花  Sophronitella violacea


 濃い紫色の可憐な花が魅力的なSophronitella violaceaはブラジル、リオデジャネイロ近くのオーガン山脈でGeorge Gardnerによって発見され、1840年にJohn LindleyによってSophronitis violaceaとして記載された。然しながら、その花色をはじめとして様々な点でSophronitis属とは異なっているので、1925年にRudolf SchlechterによってSophronitella属に移された。

 
 
 
 Sophronitella属は1属1種で、属名はSophronitisの指小語である。06年12月例会に清水、小林両出品の2株が展示された。どちらも遜色の無い出来栄えであったが、清水氏の株は夏季山上げ栽培されたもので、小林氏の株は山上げをせずに、自宅の風通しの良い栽培場で夏を過ごしたものとのことであった。私も花の魅力に惹かれて、過去2度ほど挑戦してみたが、いずれの場合も数年で株を失ってしまった。日本の夏を如何に過ごすかが栽培のカギと思われる。
(松井記)
 

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