Bulbophyllum macranthum Lindl., 1844

 今月の「表紙の花」を紹介します。小型株のコーナーでひっそりと目立たないように咲いていましたがよく見ると、小さくて愛嬌のあるBulbophyllum macranthumです。以下出品者の香川さんに解説をお願いしました。
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 株は丈夫で順調に生育していますが、小型の株にしては匍匐茎の分枝間隔が長く、直ぐ鉢からはみ出すので、写真のような網筒に植え付けました。網筒は30cm×6cm位の円筒で、
よく鉢底に敷くエンビの網を丸めたもので、中には長持ちするバーク、竹炭、軽石などを詰めてあります。下方から上方へ一気に伸びられても困るので、写真のようにやや斜めに吊るして、時々逆さまに吊るし、はみ出しそうになるリードは、柔らかいうちに折らないように、ビニール紐で誘引し縛り、網筒に根が張るように仕立てています。
 花はNS−2.5cm×3.0cmで、ポリネータに似せた擬態でしょうか? 写真のような可愛い姿をしており見るたびに笑いが来ます。花期は夏屋外出し、庭の灌木の枝に吊るしてある環境で、7~8月の盛夏に次々と咲き一斉には咲かないようです。

栽培・撮影・解説:香川義煕 HP作成:佐藤 攻

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