Oncidium noezlianum (Mast.) Chase & NH Wms. 2008

 今月の表紙の花は、渡辺きよ子さん出品のOncidium noezlianumです。Cochlioda noezlianaとカードに書かれて出品されていましたが、Kewで調べるとCochlioda noezliana はシノニムで、Oncidium noezlianumが新しい属種名となっています。Kewに従ってOncidium noezlianumとして紹介します。
 数年前に大がかりなOncidium属と、その近縁属の見直しが行われたようです。その結果、Oncidium属から他の属に移行するもの、他の属からOncidium属へ編入したものなど、相当数に上るようです。近縁のOdontoglossum属が消滅し、Oncidium属へ組み込まれたことなどはその一例だと思います。

 出品花の株高:おおよそ18cm 花茎:33cm NS:3.0cm×4.0cm 2花茎、12+10花 濃い朱赤が美しく、目をひく。産地は、ペルー北部からボリビアにかけての海抜2000m〜3500mの降雨林。coolからcoldタイプなので年間を通しての栽培には冷房温室が必要。
 
栽培:渡辺きよ子 記・撮影:佐藤 攻

原種解説の花過去ページへ

トップページへ