Holcoglossum nujiangense X.H.Jin & S.C.Chen 2007 社 2008.

 今月の花は、Holcoglossum nujiangenseです。2017年1月の月例会で鈴木隆夫氏が出品された小型株で初めて観る花でした。N.S.1pほどの小さな花ですが、純白の花弁とリップの筋状の赤は、原種好きにとっては魅力のある花です。少し、ネットで調べましたが、同種の写真に比較して、この個体は、特にリップの赤の筋が詰まって鮮やで、コントラストの良い花だと思います。Holcoglossum属は、約12種あるようですが、それらのほとんどは中国で南西部に分布し、少しの種は、マレーシア、ミャンマー、タイ、およびベトナムにも分布するようです。Holcoglossum nujiangenseは、中国の西部雲南省の標高 2500〜3000 メートルの常緑広葉樹林の樹幹に垂れ下がって着生しています。Holcoglossum sinicum、Holcoglossum weixienseと形態的に良く似ているが、花の形が異なる(ペタルが少し抱え込んでいる)ことと、これらの種よりもサイズがかなり小さい小さいという特徴のようです。

2017年1月15日撮影 栽培:鈴木隆夫 記:冨澤 實

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