Japan Amateurs Orchids Society

原種紹介

Dracula ubangina Luer & Andreetta, 1980

Dracula ubangina Luer & Andreetta, 1980

 エクアドルの首都・キト(標高2,850m)の西側40kmのところにあるMindoの雲霧林地帯で1975年に発見された着生種であり、赤道直下の標高1,800mの樹林帯が生育地域になっている。発見された当初は、Dracula vampira var. ubangina(吸血コウモリ属吸血鬼のバリエーション・ウバンギナ・・・なんてひどい名前だ・・・)とされていたが、最近は吸血鬼から分かれてubanginaという独立した種になっている。
生育域は赤道直下にありながら通年22℃〜28℃という涼しい気候であることから、当然のことながらクールオーキッドの代表のような種であり、低温室・高湿度の環境で栽培する。吸血コウモリ属(Dracula)という名前から想像するとヒヒヒヒと笑いながら斜め上向きに花が咲きそうな雰囲気があるが、なぜか真下を向いて開花する。したがって、この写真は栽培用のかご枠をひっくり返して撮影している。


Dracula ubangina Luer & Andreetta, 1980

 黒い花弁の中央でマントヒヒが笑っているような愛嬌のある顔の花を咲かせる。リップの形状がコンゴのウバンギ族の唇のような形(上下の唇に楕円形の板を入れる)をしていることからubanginaという命名をしたということである。自生地での開花期は2月~4月である。


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参考文献2の目次にプリントされた吸血コウモリ

参考文献
1.宇田川芳雄:Masdevallia et Dracula
2.Carlyle A.Luer:Thesaurus Dracularum No6

 

2017年9月17日木場公園ミドリアム

栽培:清水達夫 解説:三宅八郎 撮影:佐藤 攻

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