Japan Amateurs Orchids Society

2018年2月原種紹介

Phalaenopsis gibbosa H.R. Sweet 1970

Phalaenopsis gibbosa H.R. Sweet 1970

 ベトナム、ラオスの標高500mまでの環境に自生し、Phalaenopsisの中でも特異な形状をもつグループのParishianae亜属(Phal.parishiiPhal.lobbiiなど)の仲間です。花は1.5cmくらいの小さな花で、リップの背ガク片がペタルよりも大きく、バルボフィラムのように振動でリップがカクカクと揺れるのが他の亜属には無い特徴のようです。ネット上で確認できる画像では、リップの斑点と背ガク片両サイドの紋様がオレンジ色の個体が多いようですが、この個体の紋様は薄い茶色です。
 栽培者によると栽培については入手したばかりのため、あまりよく分からないということですが、Phal.lobbiiなどのように、根の通気性を非常に好むようで、コルク・ヘゴ付けが適すようです。

2018年2月11日 東医健保会館3F会議室 栽培者:上田鉄太郎 記・撮影:冨澤 實

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