Japan Amateurs Orchids Society

2019年4月原種紹介

Pleurothallis cyanea Luer & R. Escobar 1984

Pleurothallis cyanea Luer & R. Escobar 1984

 今月の表紙の花は、4月例会に清水会長が出品されたPleurothallis cyanea ‘J&L’ を選びました。
 この属としては草丈が20㎝程度のコンパクトな小型株ですが大型の属にも負けないような花径1.5cm程の花が1花茎に数輪咲き、淡い黄色の花弁にまん丸いロワードーサルが赤という色彩でとても綺麗な花です。ハート形を長く引き延ばしたような厚みをおびた葉の上に咲き並ぶ花は、他の蘭に観られない個性的で魅力的な花です。出品時は咲き始めということでしたが、蕾は全体が赤身を帯びた縞模様で、咲いた花と蕾が混じった状態でも綺麗で観賞価値の高い花です。

Pleurothallis cyanea Luer & R. Escobar 1984
 この属種は、コロンビアの1800m~2600mの高地に自生するクールタイプに類する属種ですが、出品された清水会長によると、他のクールタイプに比べれば、育てやすい属種だということでした。また、この出品株は、J&L ORCHIDSの選別個体ということで、写真のような良型の花でした。


撮影・HP作成:冨澤 實



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