Japan Amateurs Orchids Society

2019年9月原種紹介

Dendrobium violaceum Kraenzl. 1910

Dendrobium violaceum Kraenzl. 1910 Dendrobium violaceum Kraenzl. 1910

 表紙の花は、里見武志氏出品のDendrobium violaceumを取り上げてみた。Dendrobium violaceumは、ニューギニア島の標高750m~2000mに自生する着生種のデンドロビウムである。花色の変化は、赤紫から薄い紫、ペタル、セパルの色素が抜けたアルバタイプなどがある。Kew HPをチェックすると、Dendrobium violaceum subsp. cyperifolium,Dendrobium violaceum subsp. violaceum.など、subsp.(亜種)の表記があることを記しておきたい。栽培はかなり困難で、クール温室または、それに準じた環境が望ましい。出品株をカメラのファインダー越しに見ると、リップの小さなオレンジ色が何とも言えないほど美しい。いつか、作ってみたい憧れの花である。

 2019年9月15日東医健保会館


栽培:里見武志 記・撮影:佐藤 攻



原種解説の花過去ページへ トップページへ