【小型株第1位】 Ctsm. Double Down 花房久枝
多くの方に投票していただきましてありがとうございます。交配種名である‘Double Down’は‘危険な賭けに出る’‘ハイリスクハイリターン’を意味するのですが、交配結果からするとむしろノーリスクハイリターンとも言えるほど高いレベルで安定した良花を咲かせる当たり交配のようです。今月出品しました個体はその当たり交配の中でも特にリップの黄色が鮮明でコントラスト良く映えるので皆様のお目に留まったものと思います。ありがとうございました。
【小型株第2位】
C. schilleriana 冨澤 實 【小型株第3位】
Broughtonia lindenii 鈴木隆夫 【小型株第4位】
Polystachya eurychila 斉藤たみ子 【小型株第5位】
Chiloschista parishii 山田 茂 【小型株第5位】
Den. dichaeoides 小野やよい 【小型株第7位】
Den. parishii 上野幹雄 【大型株第1位】
C. purpurata 清水達夫
この株は10年以上前に白石洋ラン園で、多くの開花株の中にひと際大きく、色も良い株を見つけて求めました。Schusteriana×Cindarosaのラベルが差してありますがこの表記は正確ではありません。Schusterianaはリップの前面とその側面が紫がかった鮮明な青灰色で、セパル・ペタルともに雪白色の色調の花をさし、WerkhauseriやRussellianaなどと同じくパープラタ独特の人名由来の表現で、昔はvar.として大文字で表記しましたが、最近はfma.で小文字で記されます。Cindarosaはセミアルバの大輪有名花の個体名です。良個体賞のラベルが差してあるので、調べたら平成20年6月の例会で人気投票4位と良個体賞を頂いていました。今回も選んで頂きありがとうございます。
【大型株第1位】
Den. smillieae ‘#1235’ 冨澤 實
Den. smilliaeは、デンドロビュームの原種の中でも好きな種です。20年ほど前にフジナーセリーに輸入直後の株を薦められて購入し、咲いた花を見てびっくりでした。大きな花がぼんぼり状に密に咲き、花弁の表が白で裏がピンク、丸く黒に近い緑色のリップにという色合いの面白くも綺麗な花に魅了されました。しかし、この花は、開花の年の梅雨のころ軟腐病で枯らしてしまいました。その後、同種の大型smilliaeは、しばらくは市場に出回らなく、入手できない状態が続いていました。数年前から再び見かけるようになりましたが、高価でなかなか手が出せませんでした。出品のDen. smilliae ‘#1235’は、3年前に花を見て国際園芸さんから購入した株です。4倍体の選別品ということで、花も大きく良い花で気に入っています。日本大賞受賞株の様にはならないと思いますが、もっと沢山の花を咲かせた状態で出品できるように大事に育てて行きたいと思っております。投票してくださいました皆様、ありがとうございました。
【大型株第3位・良個体賞】
C. granulosa (‘Kacser’s Green’ × Anaconda) 山田 茂 【大型株第4位】
Cym. changningense 中村好一 【大型株第5位】
Dimorphorchis rossii 笠原隆義 【大型株第6位】
C. purpurata ‘Adams #1’ 鈴木隆夫 【大型株第6位】
C. Canhamiana 鈴木隆夫 【大型株第6位】
C. lueddemanniana 斉藤たみ子 【良個体賞】
Ren. imschootiana (‘Kasa’ × ‘Koba’) 笠原隆義 【GC開花賞】
C. mendelii 冨澤 實 【フレグランス賞】
Prosthechea baculus‘J & L’ 清水達夫 記録作成:唐木善孝 入賞花撮影:佐藤 攻