今月の表紙の花は竹花隆幸氏出品のGomesa longipeを選んでみた。黄色い色はよく目立つ色で、たとえ小さな花であっても人目につきやすいものだ。この花もよく目立っていたが、3センチ大の大きさである。
この種は、鉢植えにすると数年で枯れてしまうことが多いが、木付けにすると機嫌よく成長してくれるようで、取り上げたこの株も木に付けてあり10数輪の花を付けていた。思い出したのだが、第57回サンシャインらん展に出品された大和田武士氏(いわき蘭友会・当会会員でもある)のlongipesはコルク付けの見事な作りであった。参考にされたら如何か。
主な自生地はブラジル南部からパラガイ、ウルガイ、アルゼンチンにかけて多くの地域に分布している。
Kewでは近年属種名の大幅な見直しが行われ、Oncidium,Gomesaについても多くの変更が行われた。Oncidium系の原種の表記については注意が必要である。
2020年8月16日サンシャインシティ会議室にて
栽培:竹花隆幸 記・撮影:佐藤 攻