今回は、Aeranthes grandifloraの開花紹介です。マダガスカルやコモロ諸島の低地から標高1200m程度までの熱帯雲霧林の地域に自生する単茎種の着生蘭です。写真は、高芽採りした小さな子苗をテラリウム内の流木に着生させて、咲いたものです。花は同属のramosaによく似た花ですが花は小さくN.S.25㎜程度の花です。透き通るようなさわやかなグリーン一色の花です。
高湿度に合うようで、5枚の葉でリーフスパン10㎝程度の状態で花が上がりました。この親株はリーフスパンが約25㎝まで成長して、3花茎があがっていますので、親株に比べると小さな株の状態で開花しています。親株は、プラ鉢のバーク植えで、周年出窓のレースのカーテン越しで育てていますが、良く育ち、育てやすい蘭だと思います。
2021年6月27日
写真・文:冨澤 實