33種が存在し熱帯アメリカに自生しています。雌雄それぞれの花を持ち(Catasetumと同じです)、雌花と雄花が一つの株から咲く場合とその年により雄花と雌花の一方の花だけが咲く場合があります。株が年間を通じてどの程度の光の量を受けたかにより雄花が出るか雌花が出るかが決まると言われていますが他の要因もあるかも知れません。また、Cycnochesの種には二つのタイプがあり、一つのタイプでは雌雄の花が全く異なった形をしているのに対し、他方のタイプは雌雄の花の形はほぼ同じで、雌花雄花の柱頭の構造が異なっています。 節のある細長いバルブを有し、花茎は上部の節から出て、花が咲いた後に落葉して休眠します。
Cycnoches egertonianum(チクノチェス エジェルトニアヌム)Bateman 1842
メキシコ、グアテマラから南米にかけて分布し、標高600~1,800mの樹木に着生しています。雄花と雌花があり、3cmほどの雄花は総状に40cm前後下に垂れ十数輪の花を付け、雌花は3.5cmほどで1~2輪開花します。花の色は写真のように緑系のもの以外に褐色や褐色の斑点が付いたものもあります。 花は秋から冬にかけて開花します。
Cycnoches ventricosum(シクノチェス ベントリコスム)Bateman 1838
メキシコから中米諸国にかけて標高400~1,000mの樹林に着生しています。雌雄の花の形は似ていて柱頭が異なった構造をしています。夏に開花します。
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