今月は白いベラチュラムです。ベラチュラムは、花全体に大き目の斑点の入るのが普通ですが、この花は斑点がなくベラチュラムとは思わず、ラベルを見てベラチュラムにもこんなきれいなalbumがあることを知り、「こんな花が咲きました」の花に取り上げました。
以下、栽培者に花の紹介を記載していただきました。
<栽培者より>
この花は、2年ほど前に,群馬県在住の趣味家の方から分けていただいたものです。
自生地はタイ北部からミャンマー、中国南部で、標高300m~1300mの石灰岩の岩盤の上に腐葉土が堆積した環境で育っているとのことです。
ベラチュラムの原産地や栽培方法などについては、2021年6月の原種紹介で、古城氏が詳しく解説されていますのでぜひご覧ください。
入手した株は発酵バーク主体のコンポストで根の張りもよい元気な株でした。その後、軽石とバークが主体のミックスコンポストに植え替え、冬は千葉の温室、春から秋まではマンションのベランダで育てています。(置き場はベンジャミンの木陰、35度を越えるような日は家の中に避難)
今回の花は、真夏に咲いたせいかNSが6.7cmと小さめですが、ぺタルの乱れが少なく、まとまった形で咲いてくれたので、満足しています。現在、反対側にもう一つ花芽が見えているので,次の開花も楽しみにしています。
栽培者・記:菅谷信行 撮影:冨澤 實