東京ドーム:2012年2月18日〜26日

 今年の世界らん展日本大賞2012が、2月17日に開幕し、18日に一般公開が始まり、26日まで開催された。   今年の日本大賞は、初めての女性受賞者となった大塚初枝氏(茨城県つくば市)出展のDen. nobile 'Hatsue'が受賞した。
  隙間なく花が咲き揃った、見事な大株であった。
 優秀賞には、蘭友会会員でもあるアボウオーキッド/関口律郎氏(岐阜県中津川市)のSud. jimenezii 'Wakakusa'が入賞。同時に世界蘭会議委員会特別賞も受賞された。優良賞は、清華蘭園/高水恩氏(台湾)のRhy. gigantea 'Spring Fire'が入賞した。
  このほかに会員では、中村好一氏(千葉県習志野市)出展のBnt. speciosa 'Green Egret'が「その他の属」でトロフィー賞を受賞され、斉藤正博氏(茨城県筑西市)出展のOnc. wyattianum 'Akiko'が「オンシジュームとその近縁属」でトロフィー賞を受賞 された。 
  ディスプレイ審査部門では、当会出展の「奏でる」が優秀賞(第2位)を獲得した。
 最優秀賞は、埼玉県の少名彦らん遊会の東洋蘭の展示「長生艸 未来への調和」でした。
 フレグランスの最優秀賞は、恵春園/折田賢一氏(鹿児島県)出展のCym.goeringii 'Hakuun'が受賞した。美術工芸部門では長峰春江氏(千葉県柏市)の「祈り」が奨励賞を受賞された。
 一方、今年の特別展示の「ボルネオの青い蘭」に3株の青い蘭の展示があった。この1株が当会の斉藤たみ子氏(東京都町田市)が運営委員会から要請を受けて出展されたCleisocentron abasiiである。丹精込めて、見事に咲かせた作品でした。
  今回の注目は、特別に許可を得てボルネオから取り寄せられ国内初展示のCleisocentron gokusingiiである。リップの先端以外は透けたような薄いブルーでリップに細くT字模様に入る濃いブルーが美しい。
  3株目は蘭友会では、例会で時々持ち寄られるCleisocentron merrillianumでした。
 蘭イベントの最高峰「世界らん展日本大賞2012」は、今年も多くの蘭を愛する人々を魅了し、10日間の幕を閉じた。

レポート・写真:冨澤實
蘭の花で藤棚のように飾られたゲート
 
Den. nobile 'Hatsue'
Sud. jimenezii 'Wakakusa'
 
Bnt. speciosa 'Green Egret
Onc. wyattianum 'Akiko'
優秀賞「奏でる」
「祈り」長峰春江
Cleisocentron abasii
Cleisocentron gokusingii
Cleisocentron merrillianum

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