テーマは昨年と同じ「都会の真中の楽園」。20箇国・地域から約3千種、10万株の展示があり、個別出展が1289作品、ディスプレイ展示は94作品の出展があった。今年のテーマ展示は、「知られざる胡蝶蘭の世界」で、Phalaenopsis giganteaの大株とブルーの胡蝶蘭の展示に長い列が続いていた。
日本大賞には、長野県長野市の粟野原潤氏の出品花Epi. atacazoicum ‘Mt.Iizuna’が受賞した。受賞インタビューで「らん展に合わせて開花させるための温度管理が大変だった。タイミングよく開花してくれた」とのコメントがあった。非常に大型の種で色彩も鮮やかで、十分に伸びきった花茎が8本立ちにNS 2.1cm×2.4cmの小輪の花が7,370輪(蕾含む)、一番見頃の状態で咲き誇っていた。まさに日本大賞にふさわしい他を圧倒する見事な作品でした。優秀賞には、当会の会員でもある斉藤正博氏の作品V. tricolor ’Delightful Spring’が入賞し、同時に英国王立園芸協会特別賞を受賞した。さらに上位入賞常連の永井清氏の作品Den. nobile fma.carnea ’F.Arima’が奨励賞と世界蘭会議委員会特別賞を受賞した。これらの3作品は、当然のことながらメダル審査でCCMも受賞した。