沖縄国際洋蘭博覧会が1月30日から2月7日までの9日間、国営沖縄記念公園内の熱帯ドリームセンターおよびその周辺で開催されました。筆者は、蘭友会からの派遣審査委員として、1月29日の審査会、1月30日の表彰式ならびに懇親会に会長代理として参加させていただきましたので、この間での博覧会の様子を報告致します。
  今年はこの博覧会が開催されて30回目を迎え、テーマは「アニバーサリー・オーキッド〜記念日には蘭を〜」。1月30日午前8時20からのオープニングセレモニー、午後1:30からの蘭に関する講演会の記念行事があり、午後6時からは、表彰式並びに懇親会が本部町のホテルオリオンモトブリゾート&スパの大宴会場で盛大に行われました。
  出展作品の鉢物・切り花を対象とした総合審査で沖縄国際洋蘭博覧会大賞・最優秀賞は、斉藤正博氏出展のMasd.ignea ‘Winter Frame’が受賞し、内閣総理大臣賞が贈られました。
  鉢物審査の優秀賞には、沖縄の町田繁氏のBc.Katharine H.Chatham ‘Hiroto’が受賞しました。
 
         
 
   
 
内閣総理大臣賞
 
沖縄及び北方対策担当大臣賞
 
 

 優良賞は、斉藤正博氏のPaph. Lippewunder ‘Riverside’でダブル受賞でした。国外出展審査の部では、優秀賞に台湾の許永傳氏出展のEnc.cordigera ‘Red Yuen’に外務大臣賞が贈られ、優良賞には、シンガポールLin Tui Ling氏出展のDen.Ong-Ang Ai Boon ‘Tsui Ling’が受賞しました。
  表彰式では、この博覧会の開催と運営に功績のあった個人として、唐澤耕司氏ら3名、出展や審査員派遣に協力してきた各地の蘭愛好団体が表彰され、蘭友会も協力団体として表彰されました。
  1月30日午後の蘭に関する講演会では、沖縄と台湾およびドイツの洋蘭業界の現状についてのビデオ映像を交えた講演があり、これに参加しました。台湾の国を挙げての洋蘭栽培団地の開発、ドイツの胡蝶蘭の栽培の自動化設備には、驚かされました。蘭の栽培もここまで工業化が進んでいることを知り、趣味家としては、趣味の蘭とビジネスとしての蘭の違いを目の当たりにした講演内容でした。

 
レポート・写真:冨澤實



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