「こんな花が咲きました」のコーナーへようこそ

このコーナーは、月例会に開花が間に合わなかった、花命短くてすぐに枯れてしまった、大きすぎて搬入ができなかった、あるいは花が多すぎて持ちきれなかった等の事情で、みなさんに見ていただくチャンスを逃してしまった花々の、再デビュー舞台です。
Aeranthes grandiflorus


Aeranthes grandiflorus


 Aeranthes grandiflorus(エランテス・グランディフローラス)が開花しました。マダガスカル原産のアングレコイドで、パート・ド・ヴェール(鋳込みガラス)のような半透明の花が 咲きます。

エランテスはアングレカムに近縁の属です。植物体はポリアンサ系のパフィオペディラムに似た形ですが、花茎は細い針金(直径0.5mmぐらい)のような形状で、50cmの長さがあり、葉の間から生じます。この花茎の先に、夏か秋にかけて1花ずつ次々と6回以上、花が咲き続けます。 花命は1週間ほどですが、次々と一つの花茎の咲き続けるので、長い期間、楽しむことができます。どちらかというと、和蘭に近い清楚な感じの花なので、和室に飾るといい雰囲気になります。

 花のサイズは、高さが8cm、幅が6cmほどです。香りは、広がりはありませんが甘く軽やかです。
根が細く腐りやすいので、素焼き鉢に中粒のバークで植え付け、吊り鉢で栽培します。水分コントロールに自信のない人は、3号の浅鉢にミズゴケで栽培するとうまくいきます。


Angraecum magdalenae



Angraecum magdalenae


Angranthes grandalena
エランテスの花は、蜘蛛のようなおもしろい形をしているので、近縁属のアングレカムと交配されています。
私のところには、アングレカムの女王・マグダレーネ(Angraecum magdalenae)との交配種である Angranthes grandalena がありますが、写真に示したように、花形はエランテス・グランディフロールスに近く、弁質はマグダレーネに近い、中間的な花が咲きました。

香りは、マグダレーネに近いのですが、マグダレーネのような力強さはありません。
わたしは、風呂上がりような爽やかなイメージを感じます。えっ、だれの風呂上がりかって・・・・???
まぁ、いいじゃないですか。                (栽培・撮影:三宅 八郎)

「こんな花が咲きました」の過去ページ →トップページへ。
Copyright(C)2000 JAOS All rights reserved.