このコーナーでは、例会に出品される展示花の中から、誰も振り向かないかも知れないがとても珍しい形態の花、栽培が難しく今回限りの期間限定公開になるかも知れない花、ごく一部のマニアックな人だけが興味を示すような花、そもそも花がついているのかどうかわからない???そのような、人気投票の対象にはなりにくい花、言い換えれば蘭友会会員の趣味の深さ(行き着くところまで行ってしまったとも言うが・・)の真骨頂とも言える花を、さらに担当者の独断と偏向的興味に基づいて取材し展示しています。 例会の展示テーブルではわけのわからない花でも、写真になってゆっくり見ると 「おおっ!!」となるような美形になったり、ますますわけのわからないものに見えたり ・・・・題して「出品花、アッと蘭だム!・無作為抽出ご免被る!!」 選ばれた花ははたして名誉なのかどうか、そのような評価もご覧になる方々の蘭に関する深い造詣とウンチクにお任せ致します。 |
平成16年6月の例会から 今月の担当:小島 朝男(文・撮影) |
1. Liparis SP (栽培:花房久枝)
白蟻が群れになって這い上がっているような花姿です。色素が抜けた花茎に 朱赤色だけが目立ちます。 Liparis SP |
2:Malaxis.perakensis (栽培:笠原隆義 )
展示カードには属名がLiparis と書いてありましたがMalaxisと訂正されました。 デンドロの笠原さんがこんな地生ランもやってたんですね。 Malaxis.perakensis |
3:Trichopilia.marginata (栽培:小林 晃)
Trichopiliaの中では地味な種ですが、この固体は濁りの無い明るめの花です。 Trichopilia.marginata |
4:Bulb.lemiscatoides (栽培:香川義熙)
フサフサの付いた纏のミニチュアのようです。拡大して見ると一本の房の元は トゲトゲの海栗が密集しております。 Bulb.lemiscatoides |
5:Sedinea.japorica (栽培:上野幹雄 )
日本産のAridesu。実生されたそうですがリップの赤紫の斑入りが大きくて目立ちます。 Sedinea.japorica |
6:Mscroclinium xiphoprorum (栽培:小林 晃)
蒸し暑い夜空に線香花火がパッ パッ 涼しげな風景です。 Mscroclinium xiphoprorum |
7:Mormoryca sp.(栽培:清水達夫 )
Masdevalliaに似てますがMormoryca(お化け)です。ファインダーから覗くと名前に 合わず半透明で綺麗です。作落ちしてましたが来年見られますでしょうか。 Mormoryca sp. |
8:Telipogon ionopogon (栽培:渡辺きよ子)
テリポゴンの姉妹です。リップの網目模様が私のチャ−ムポイントです。日本の夏は蒸し暑くて嫌いです。 Telipogon ionopogon |
9:Lepanthes panope (栽培:渡辺きよ子)
これも難しそうなクールタイプのランです。撮影中の観察で葉が脱水状態に感じましたが早く霧の中に戻してあげたい気持ちです。 Lepanthes panope |
10:Liparis sp. (栽培: 小林 晃 )
色鮮やかなスズムシ草に似た花が開花中です。花も大きく全開したところを見たいですね。 Liparis sp. |
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