
Ren. sotrieivar. philippinense

レナンセラが真っ赤に燃える
Ren. storieiの原産地はフィリッピン。1880年にStuart Lowの栽培した株に基づいて、Gardeners'
Chronicle誌においてH. G.Reichenbachが記載した。この種は栽培において始めてこの花を開花させたJames
G. Storieに敬意を表して名付けられた。

Renannthera storiei(栽培:白石洋蘭園)

Renanthera SP(栽培:白石洋蘭園)
Renanthera属はおよそ15種が東南アジアからフィリッピンにかけて分布する大型・単茎性の着生種で、属名はラテン語のrenes(=kidneys―腎臓)とギリシャ語のanthera(=anther=葯)からなり、模式種Ren.
coccineaの腎臓形の花粉塊に言及したものである。 1790年にFlora Cochinchinensis誌においてJuan
Loureiroによって設立された。蕊柱の構造、並びに特に、Renantheraの授粉機構がVanda属及びAerides属とこの属の密接な関係を示している。しかしながら、Renanthera属の花被は大変異なっており、特に側萼片は通常他の部分よりも長く、並行若しくは殆ど並行である。

Renanthera storieiのクローズアップ (栽培:白石洋蘭園)
栽培はVandaと同様に高温と多湿を好むようである。開花期は不定期咲きで、夏の蘭展や毎月の例会でも時々出品され、真紅の房咲きが場内を華やかにしてくれる。 (文責 松井紀夫)