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こんな花が咲きました

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Plectrelminthus caudatus (Lindl.) Summerh. 1949


 Plectrelminthus caudatusこの花に初めて出会ったのは2012年10月例会でのことで渡辺きよ子氏の出品花であった。とても地味な花であるが長い距(キョ)が何とも言えず印象に残ったのだろうか。
 その後しばらくしてから、縁あってプラ鉢にミズゴケ植えの株を見つけて手に入れることができた。しかし、その株とは、突然のようにお別れすることになってしまった。私の不注意から枯らしてしまったのだ。だから写真のこの株は二代目となる。2018年東京ドームらん展において海外の業者から購入した株の初花である。
 十年以上昔になるだろうか、栽培名人といわれた故島崎純一氏が「歳をとってくると地味な花が好きになります」と、そんな意味のことを特徴のある甲高い声で聞いた記憶がよみがえってしまった。地味な花が目につくようになったのだ。歳をとったからということですネ。

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 Plectrelminthus caudatusの故郷は西部アフリカのシエラレオネ、リベリア、コートジボアールから中央アフリカのカメルーン、コンゴ共和国まで比較的広く分布している着生種だ。Kewではcaudatusの他caudatus var. caudatus. caudatus var. trilobatus 2種が記載されている。

撮影:2020年11月9日 写真と文:佐藤 攻



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