今回は、2014年7月にグロワーズコンテスト苗として頒布されたCattleya tenebrosa f. alba×sib(self)株の開花を紹介します。一般にテネブロサは、緋色(レンガ色)というような色彩で知られている。最近は、このようなalbaタイプやaureaタイプの色彩のテネブロサがみられるようになりましたが、最初にaureaタイプのテネブロサを見たときにはテネブロサは緋色という固定概念が抜けず驚いた記憶がある。この花はリップもほぼ白く綺麗なalbaとして咲いてくれました。親の’Megumi’という個体は拝見したことがありませんが、この個体は期待どおりの花でこの季節に合う涼しげなライムライトの色彩で気に入りました。咲いてから10日くらい経過すると緋色の色彩がうっすらと出てきます。グロワーズコンテストの開花としては、当たり株でした。
栽培・写真と文 冨澤實