今回は、2019年12月にグロワーズコンテスト苗として頒布されたEulophia euglossa ‘Pegasus’ SBM/JOGAのself株の開花を紹介します。
この親株は、2018年5月の第58回蘭友会らん展で東京都知事賞を受賞された株のselfです。入賞された株は、花茎が3本立ちでその長さも右側の写真の倍以上あり見事でした。らん展に出品されたこの花を見たときには審査に参加した大半の方々も私も初めて見る花で当然のことながら注目を集め、東京都知事賞となったことは記憶に新しいところです。
調べてみるとEulophia euglossaは、アフリカ西海岸、中央アフリカ共和国、エチオピアなどの広い地域に自生するアフリカの地生蘭で、標高1200〜1300メートルの川の近くの砂地の密集した森林に自生するとのことです。Euglossa Eulophiaは、人間の舌に似ていることを示しているそうです。
栽培は、デンドロ等の背の高い株の陰に置いて栽培しています。プラ鉢に水苔で植え込んでいますが、比較的水が好きなようで良く育ちます。初開花で入賞された株のまだ半分ほどの大きさですが、花の大きさは2.5~3.0cm花で21輪の着花でした。
栽培・写真と文 冨澤實