Japan Amateurs Orchids Society

こんな花が咲きました

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Bulbophyllum lobbii f. claptnense ‘Ike-storipe No7’ × Bulbophyllum umbellatum (Indea)


 この花は、バルボのコレクターであった故池上俊彦氏(会友)の交配で、2009年会報の温室訪問記事取材で池上邸を訪問した際に未開花苗をお土産にいただいた株である。その後、2010年10月のグロワーズコンテストの株として頒布されたので、会友の方はお持ちの方もいらっしゃると思われる。
 どのような花を期待してこの交配をされたのかは伺っていないので分からないが写真のような花である。リップ以外はlobbiiの形質を引き継ぎ、多花性はumbellatumの形質を引き継いでいると思われる。花のサイズは45mm × 60mmで、1花茎3輪の開花である。普通に温室で栽培している株の花のサイズと着花数もほぼ同じである。色彩はlobbiiのストライプとumbellatumの斑点が混じった模様となっている。他のバルボに無い形質の花で、交配の面白さを垣間見ることができる。栽培は容易で、生育が旺盛なので良く増える。テラリウムでの栽培は、毎日スプレーで噴霧し、テラリウム内を乾かさないようにしている。施肥は液肥を1~2週に1回、スプレーを使ってストレート状態にして株の根もとに与えるようにしている。照明はアクアリウム用のLEDライトをタイマーでAM6時~PM6時に設定し照射している。この状態でこの花はよく咲いてくれる。
2022年6月4日

栽培者・記・撮影:冨澤 實

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