今月は11月例会で人気投票第2位に入賞したブルーのデンドロビウム・ビクトリアレギネです。ブルー系のデンドロビウムは、人気があり、今回出品された個体は、良個体の(‘Sirabe ‘SM/JOGA×’Lovery’ BM/JOGA)のsib個体で、人気投票でも選ばれたようにサイズが大きく色彩も濃く人目を惹く株でした。
この種の自生地は、Kewによると、フィリピンの標高1300~2700mのオーク、シャクナゲ、ツツジなどの茂った苔むした森で、根を苔の中に張り、日陰で風通しの良い場所に自生しているとありました。この蘭は、所謂クールタイプの蘭であり、栽培は、一年を通して30℃以下で湿潤にした状態に保つ必要があり、首都圏の平地では、冷房設備を備えた温室が無いと栽培は難しいと思われますが、綺麗に立派に咲かせたこの花が出品されたので、「こんな花がさきました」として紹介させていただきました。
栽培等については、栽培者にこの花の栽培等をコメントしていただきましたので、以下をご参照いただければと思います。
<栽培者からのコメント>
この花は、2016年5月29日に「らぶりい洋らんの集い」に参加した折に入手しました。
夏季の夜温に気を付けること、水遣りを丁寧に行うことをお聞きし育て始めました。それ以後、夏は小さなクーラー室に入れて最高温度は30℃以下、最低温度は20℃以下で管理しています。水やりは水はけのよい植え方にした上で十分に与えています。
今年は10月以後外に吊るし、日光を当てながら育ててみました。
栽培者:里見武志 記・撮影:冨澤 實