【小型株第1位】 Ctsm.denticulatum 花房久枝
花命の短いカタセタムが咲いているので持参したところ、思いがけず小型株の1位に選んでいただきましてありがとうございます。 このdenticulatum、花は可愛いのですが栽培は憎らしいほど難しく、特に冬季の低温に弱い品種で15度以下では維持できません。販売元のSunset Valley Orchidsでも冬季の最低温度は15度から18度、湿度は50%を推奨していてなかなかの難物と言えます。(高温低湿)その一方でdenticulatumを親として使用すると、低温に弱い性質は消えて、株の小型化や花が可愛いと言った長所が残り好結果を生んでいます。 Chuck Taylor=Portagee Star x denticulatum Karen Armstrong=Susan Fuchs x denticulatum Alexa=Bela Vista’s Sangria x denticulatum Melana Davision=Penang x denticulatum 5月の例会に持参したDouble Downは、上記のChuck Taylorに原種kleberianumを交配した品種で、denticulatumの孫世代になりますがdenticulatumの良い性質が強く遺伝しており、似たもの同士であるkleberianumとの相乗効果により、大当たりといえる結果を残しております。
【小型株第2位】 Den.Hibiki 脇本正勝
【小型株第3位】 Dichaea sp. 清水達夫
【小型株第3位】 Masd.Angel Heart 清水達夫
【小型株第5位】 Stelis standleyi ‘Garnet’ 清水達夫
【小型株第5位】 V.falcata ‘紅雀’ 石河利之
【小型株第5位・初出品賞】 Phal. Hatsuyuki リュウ エキレイ
【大型株第1位・栽培賞】 Cleisocentron merrillianum ‘Kasa’ 笠原隆義
この株は15年位前にマレーシアで入手したものです。原産地はボルネオ、サバ州のキナバル山周辺の山林の樹木に下垂着生しています。この種は株立ち、花色の個体差があり、この株は株元の新芽、わき芽が多く発生し、大株になるのが早いです。花色も青みが濃く、所有している株で一番良い株で大事に育てています。 栽培は年間を通し水は多め、液肥月1,2回、モルコート、マグアンプ等埋め込んでいます。夏期は平地でも問題ありませんが、花期が6、7月と10、11月頃なので、花色を濃く出すのと、原産地の標高1000~3000mを考え、6~9月末まで山上げをしています。又、水が多いため水苔が傷むので、2年毎に植え替えています。株と根の状態に問題なければ、このまま株を大きくし、より多くの花が咲くよう、栽培していきたいと思います。 沢山の投票をして頂き、ありがとうございました。
【大型株第2位】 C. gaskelliana fma. alba ‘Swan’ 海老原成雄
【大型株第3位】 Chysis Langleyensis ‘Pink Fantasy’ 渡辺きよ子
【大型株第3位】 C. purpurata sanguinea 小林斗南
【大型株第5位・栽培賞】 Phal. pulchra 里見武士
【大型株第5位】 Paph. Harold Koopowitz 中村好一
【大型株第5位】 Seidenfadenia mitrata 小野やよい
【大型株第8位】 C. tigrina 久保アイ
【GC開花賞GC-07-8】 Encyclia bracteata × sib. 小澤正直
【フレグランス賞】 Ang. clowesii 坪井良二
記録作成:丹羽一樹 入賞花撮影:佐藤 攻