69種が知られているBrassia属は米国南部のフロリダから中米諸国、そして南米の北部にまたがり広く分布しています。着生ランで強健なものが多いです。萼片と側花弁が細長く伸びて蜘蛛の手足に似ていることからSpider Orchidとも呼ばれています。
Brassia brachiata(ブラシア ブラキアタ lindley 1842
KewではBrassia brachiataはBrassia verrucosaのsynonymとして登録されていますが、メキシコを含め北中米の研究者の中には両者の相違を論じている研究者が複数います。即ち、Brassia verrucosaと比べ花のサイズが大きく、花の数、花序、香りも異なっていて別の種であるべきと主張しています。
Brassia brachiataはメキシコ南部から中米にかけて標高1,300~1,800mに自生しています。春から夏にかけて開花します。
Brassia caudata(ブラシア カウダタ)(L.)Lindl. 1824
米国南部からブラジル北部に至る広範囲に分布し、標高1,200mまでの樹木に着生しています。花のサイズは大きく、背萼片の先端から側萼片の先端までの長さが18cmを越えるものもあります。強健で育てやすい種です。
Brassia maculata(ブラシア マクラタ)R.Brown 1813
メキシコから中米、カリブ諸島の標高750mまでの樹木や岩に着生しています。
花茎は90cmほどに伸び10輪前後の花を付けます。香りのある花は春に咲きます、
Brassia signata(ブラシア シグナタ)Rchb.f. 1881
メキシコのゲレロ、オアハカ両州、及び、ペルーの標高1,200~2,200mの山林に自生しています。 花はメキシコの他のBrassiaに比べて小型です。春から夏にかけて開花し香りがあります。
Brassia verrucosa (ブラッシア ベルコサ) Lindley 1840
メキシコから中米、ベネズエラの標高900~2,400mの樹林に着生していて、一つの花茎に10~20の花を付けます。株は強健で育てやすく、花は春から夏にかけて開花します。
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