Eria属はアジアに広く分布している。北はヒマラヤのふもとシッキム、ネパールからミャンマー、タイ、ベトナム、ラオスなどの東南アジア諸国。フィジー、サモアなどの太平洋の島々。Kewで調べてみると250種以上が原種登録されているが、シノニムも結構多いので注意が必要である。ちなみに、オサランとして親しまれているEria reptansはConchidium japonicumに移行している。 取り上げるEria sp.は1cmほどの小さな花を密につけた花茎を3本伸ばして咲いていた。小さくて地味な花であるが、清楚な魅力がある。ネットで検索してみると、タイプとしてはEria javanica typeのようにも見えるが、詳細は今後の研究を待ちたい。
2017年12月17日東医健保会館にて 栽培:花房久枝 記・撮影:佐藤 攻