Japan Amateurs Orchids Society

2019年6月原種紹介

Liparis kumokiri F. Maek. 1936

Liparis kumokiri F. Maek. 1936 Liparis kumokiri F. Maek. 1936 Liparis kumokiri F. Maek. 1936

 この株は3〜4年前に入手しました。クモキリソウを含む地生Liparisは気難しい種類が多く、暑さと空気の停滞、そして何よりナメクジの食害にめっぽう弱いものです。この仲間ではクモキリソウは最も育てやすく、また適応できる環境の幅が広いため長期の栽培が容易です。通常の鉢植えだとバルブが土に近く、またウォータースペースにより空気が停滞し腐敗しやすくなります。それに対して石鉢植えにして腰水にしてやれば、バルブの通気が保たれ、根には常に水が供給される理想的な状態を作り出せます。植え付け時にナメクジの混入にさえ気を配れば、腰水にすればある程度防除可能で、重ねてクモキリソウ自体が地生Liparisの中では食害され難いため、この管理方法が我が家で最も適しています。


栽培・記:大竹洸希 撮影:佐藤 攻



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