Japan Amateurs Orchids Society

2019年10月原種紹介

Bulbophyllum fascinator (Rolfe) Rolfe 1908

Bulbophyllum fascinator ‘Li Cheng’ BM/TOGA

 今月の表紙の花はBulbophyllum fascinatorを選んでみた。
 Bulbophyllum fascinatorは、マレー半島、スマトラ島、ボルネオ島、およびフィリピンなどが主な自生地である。大きさは、およそ2cm×15cmほど。花容の変化はあまり無いが、セミアルバタイプの美しい花もある。
 ほかのBulbophyllumと同様に湿潤で温暖な気候を好む。半面、強い日差しに長く当てると葉焼けを起こして衰弱してしまう。我が家のコルク付け株について、夏場は遮光を強めにして水やりは朝晩の二回。冬場は、すこし乾かし気味に作っている。
 今月の例会では、珍しく4株の出品があったので、それぞれの株を見ていただきたい。その中でもコントラストがくっきりとした、ひと際目立った花が上野氏出品のsemialba ‘Southern Cross’ AM/JOSである。3輪の花をつけていたが、大株にしてたくさんの花を付けたら、さぞかし見栄えがするに違いない。

Bulbophyllum fascinator f.semialba × sib.
Bulbophyllum fascinator
Bulbophyllum fascinator f.
semialba ‘Southern Cross’ AM/JOS
栽培:上野幹雄
Bulbophyllum fascinator
栽培:鈴木隆夫
Bulbophyllum fascinator 
f.semialba ‘Southern Cross’ AM/JOS
Bulbophyllum fascinator
Bulbophyllum fascinator ‘Li Cheng’ BM/TOGA
栽培:佐藤 攻
Bulbophyllum fascinator f. semialba × sib.
栽培:冨澤 實

 2019年10月20日 東医健保会館にて


栽培:上野幹雄・鈴木隆夫・冨澤 實・佐藤 攻 撮影・記:佐藤 攻



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