今月の花は、中村好一氏出品のBulbophyllum lepidumを選んでみました。花の咲き方がとてもユニークなのと、諧調のある色彩が目を引き付ける。まるで女性が髪に飾る簪(カンザシ)を連想させるようでとても美しい。観賞価値は高いと感じます。 属性は以前、Cirrhopetalumに分類されていましたがKewではBulbophyllumに移行しています。 Bulbophyllum lepidumの自生地はインド、ミャンマー、ラオス、カンボジヤ、からタイ、マレー半島など東南アジア一帯にかけて比較的広く分布しています。
栽培は比較的容易ですが、冬場の乾燥と寒さを嫌うので注意が必要です。
2019年12月15日 東医健保会館にて
栽培:中村好一 記・撮影:佐藤 攻