今月の表紙の花は、Bulbophyllum physometrumを取り上げてみました。4月例会が新型コロナ過のため開催できなかったので佐藤の温室で咲いている花を選びました。
Bulbophyllum physometrumはご覧の通りの奇妙奇天烈な花だ。2013年にタイのメーホンソン州で発見されたこの花は「ライオンのイヤリング」との愛称を授けられた。その後2017年オランダの専門誌に掲載されて新種として記載された。
バルボフィラムには様々なセクションがあるのはよく知られているが、この種はそれらのどれにも当てはまらないような奇妙な姿をしている。いや、していると思う。中央の楕円形の風船みたいなのが雌花で、短いのが雄花なのか?風船の大きさは約1.3cm。ネット検索してみても、株について、花についての情報量は限られている。それもそのはず
Bulbophyllum physometrumが記載されたのが、2017年と新しく、まだよく知られていないのだと思う。ふうせん様の花はいつの間にか落ちてしまったが、もう1花径成長してきたので再度観察と撮影するつもりである。なお、ネット検索すると色々な角度からの画像を見ることができるのでお勧めしたい。
2020年4月 栽培・撮影・記:佐藤 攻