Japan Amateurs Orchids Society

2021年2月原種紹介

Polystachya longiscapa Summerh.1934

Polystachya longiscapa Summerh.1934


Polystachya longiscapa Summerh.1934

Polystachya longiscapa Summerh.1934

 新型コロナ感染拡大中にともない緊急事態宣言延長のため先月に引き続き今月も例会は中止となってしまった。会員出品の花を選ぶことができないのは残念であるが、佐藤の栽培株のPolystachya longiscapaを紹介することとした。
 Polystachya属はアフリカおよびマダガスカルをはじめ中米から南米などに広く分布するがこのPolystachya longiscapaは東部アフリカ タンザニアのウルグル山地の岩場に着生する岩生種である。趣味者の間で栽培されているpubescens, galeata, paniculataなどの種とは明らかにタイプの違う種である。
 栽培は比較的容易であるが、バルブが完成してから花茎を伸ばして開花に至るまでたっぷり長い時間がかかるのと、この時に花茎先端にアブラムシが付きやすいので注意を要する。
花について
バルブの先から葉が互生し先端付け根から60cmほど花茎を伸ばし穂状の花を付ける。クラスター状に咲く花のサイズはおよそ3.5cm灰色がかった優しいピンク色が可愛らしい。特徴としてリップ奥に紫紅点が入る。

2021年2月16日 栽培・撮影・記:佐藤 攻

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