Japan Amateurs Orchids Society

2021年5月原種紹介

Stelis nanegalensis Lindl. 1859.

Stelis nanegalensis Lindl. 1859.

Stelis nanegalensis Lindl. 1859.

 今月は、第60回蘭友会らん展の「世界の蘭」人気コンテストのコーナーにパナマの蘭として出品したStelis nanegalensisの紹介です。ラベルにはStelis vulcanicaとなっていましたが、調べてみるとこちらの種名はシノニムになっていました。この種は、ニカラグア、パナマ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルの標高300mくらいまでの地域に自生する蘭です。草姿はマスデバリアのような形で草丈20㎝前後になります。花茎は20㎝以上に伸びて‘ほおずき’のようなつぼみが膨らみ花茎の下側から順番に咲きます。先端まで咲きそろう前に下側から花が枯れるのが残念ですが、開花し始めてから中間くらいまで花が開いた時が見ごろの状態となります。一昨年の12月に購入しましたが、温室のパフィオと同じ場所で育てています。特別に気をつかわずとも良く育ちます。

2021年6月4日

栽培者・撮影・記:冨澤實

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