Japan Amateurs Orchids Society

2021年12月原種紹介

Restrepia elegans H. Karst. 1847

Restrepia elegans H. Karst. 1847 Restrepia elegans H. Karst. 1847

 今月は、Restrepia elegansの紹介である。レストレピア属は、中南米に広く分布するPleurothallisの仲間の属で約50の種名(※1より)が知られている小型の着生蘭である。レストレピア属は、らん展では殆ど出品されることもなく、例会でもあまり出品されないので見る機会の少ない属種ではないかと思う。花の形態は、ペタルが細く、ドーサルとリップは小さく、シンセパルと言われる舟形の花弁だけが大きいという花である。花はシンセパルに斑点模様や縦縞模様があり、それらの密度や濃淡によって多彩な花模様を楽しめる蘭である。
 今回紹介のRestrepia elegansは、ベネズエラ、コロンビア、ペルーの標高800~2700mの雲霧林の湿った地域に自生し、赤い斑点模様が特徴の綺麗な花である。花は数日で萎れるが、株が大きくなれば次々と開花するので株全体としては長い間、花を楽しめるという良さもある。私がレストレピアを育てるようになったのはテラリウム栽培に合うのではと思い黄色の縞模様のlankesteriを入手したのがきっかけである。この種は、自宅でテラリウム内と出窓で良く育っている。今回紹介のelegansは、テラリウム内の植替え用に最近4株4種買い求めた株の中の1種である。小さな花なのであまり目立たないが、よく見ると赤い斑点模様が美しい花だと思う。
 レストレピア属については、2018年9月発行の蘭友第57号にレストレピアのコレクターである蘭友会相談役の齋藤亀三氏の「レストレピア(Restrepia)属について」(※1)でレストレピア属の種の分類に関する興味深い記事掲載があるので興味ある方は参照されたい。
2021年12月19日 東医健保会館

栽培者・撮影・記:冨澤實

原種解説の花過去ページへ トップページへ