Japan Amateurs Orchids Society

2022年10月原種紹介

Aerangis biloba (Lindl.) Schltr.

Aerangis biloba (Lindl.) Schltr.

 今月の花は、西アフリカが原産のAerangis bilobaの紹介です。
 この花は、9月のサンシャインで開催されていた「秋のらん展・ボタニカルフェア2022」で国際園芸さんから購入したものです。購入したときには、すでに花茎が3本伸びて蕾芽がついている状態でした。丁度1ヶ月で写真のように真っ白な花が咲きました。ネットで調べると、Aerangis bilobaは、西アフリカ熱帯地域の標高700mの森林地帯に自生する着生蘭です。葉は厚い革質で乾季にも適応しているとのことです。開花期は秋で、花茎を10~40㎝伸ばして総状花序に白い花を咲かせ、花のサイズは、2~4cmとありました。写真の花は、約30㎝の花茎が3本、花のサイズは3㎝で距が5㎝です。花茎の先端側から花が咲き始め、全体が咲き揃うととてもきれいです。しかし、花茎全体に花が咲きそろうとすぐに先端側から萎れるので、1花茎全体に花が咲きそろった状態で花が見られるのは数日間です。この株の場合は、3花茎全体が咲き揃った状態で花が見られる前に最初に咲いた花茎の花が萎れてしまい、3花茎全体が咲きそろった状態で花が見られなかったのが残念です。
 この株は、購入したばかりであり、私はまだ育て方がよく解かっておりません。しかし、松の皮に着生させ、良く活着した状態なのでこのまま育て続けられるのではないかと思っています。

栽培・文と撮影:冨澤 實

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