Japan Amateurs Orchids Society

2022年11月原種紹介

Bulbophyllum makoyanum (Rchb.f.) Ridl.1907

Aerangis biloba (Lindl.) Schltr.

 今月の原種紹介は、11月例会に唐木氏が出品されたBulbophyllum makoyanum ‘Mem.Kenji’である。
 このバルボは、マレーシア、シンガポール、ボルネオ(カリマンタン)、フィリピンの標高300m位までの低地の森林地帯の湿った熱帯地域に自生する着生蘭である。リップのようにも見えるロアーセパルが長く伸びており、1花茎に十数個の花がリング状に咲くので全体で1つの花のようにも見える。完全に開花する直前は傘の骨だけが開いたようにも見える形が面白い。原種好きのマニアには、魅力的な蘭である。

【栽培者コメント】
この株は、2016年12月の例会に出店された大場蘭園さんから購入しました。購入時、薄いプラ鉢の開花株でした。記憶が曖昧なのですが、その時の花の姿は今と違っていてセパルが拡がっていたようでした。その後、3年ほど開花せず、バルブだけが増えたと思います。棚に置くより吊るしたほうが良いと思い、鉢の中央から支柱を刺しました。これまで、植替えも鉢増もしておりません。初春から晩秋まで、屋外の遮光ネットを二重にした場所に吊っています。吊るした結果なのか、昨年今年と、6月から7月と11月の年に2回開花しています。

栽培・コメント:唐木善孝 撮影・記:冨澤 實

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