アッと蘭だム!はこちら

平成26年10月19日


【小型株第1位】
Prosthechea vitellina 中村好一

 この度、人気投票の小型株部門でProsthechea vitellina(以下:ビテリナ)を多くの方々に選んでいただき有難うございました。今年、この株は花茎が2本上がり、1花茎に12花、もう1花茎に15花の明るい、濃いオレンジ色の花が付きました。 ビテリナは184年前の1830年にメキシコで活躍した植物学者のT. Coulterがメキシコ中東部のハラバ(現:ハラバ エンリケス、ベラクルス州の州都、海抜1427m)で採集し翌年、記載されました。このように、昔から栽培されていた種類のようです。メキシコ、グアテマラ、エルサルバドルの海抜1500〜2000m(唐沢氏)又は1500〜2600m(白石氏)の雲霧雑木林に自生する着生種です。このように高度の高い処に自生している蘭なので寒さに強く、暑さには弱いように思います。 このような環境をイメージした栽培法を進めていますが自生地を訪ねてみたいですね。 栽培法は、プロステチア マリエやシトリナと同じように明るく湿度が高い場所に置き、7日か10日に一度2000倍の液肥を与えています。さらに、メキシコの雨量に合わせ年の初めの1月頃から水の与える回数を多くしています。

【小型株】        

第2位
冨澤 實
Bulb. mastersianum ‘Orange Pumpkin’

第3位
鈴木隆夫
B. nodosa

第4位
渡辺きよ子 
Den. dichaeoides

第5位
渡辺きよ子 
Den. alaticaulinum

第5位
山田茂 
C. [Soph.] cernua

         


【大型株第1位】
Dimorphorchis lowii 笠原隆義

 この株は約10年前、マレーシアの友人を通して購入したものです。
 Dimorphorchis はボルネオの標高1000m前後に自生しているので、私は軽井沢に毎年山上げしてます。
 この株は今迄一度も花が咲きませんでしたが、やっと8月に花芽が3本上がってきました。9月は例年より寒く、まして涼しい軽井沢ですので、花芽もなかなか伸びず、9月の例会に出せるつもりが、9月末に持ち 帰り、10月例会直前にやっと開花してくれました。この種は花芽が出て開花まで2カ月以上かかることが あり、花の個体差も大きいので、開花が待ちどうしく好きな蘭の一つです。
 Dimorphorchis は2種の花が咲く、大変珍しいボルネオの蘭で、以前はlowii、var.1種、rossii 、var.2種の1属2種、変種3の蘭でした。最近、これらの変種であった物が、種として新たに登録され、Dimorphorchis lowiirossiigraciliscaparohanianatenomensis  の5種になっています。これらの花の特徴は、ORCHIDS OF BORNEO 2の本に詳細が記載されています。まだ我が家には自分の実生株を含め、未開花株がいくつかあるので、これからどんな花が咲くか楽しみです。
 沢山投票頂きありがとうございました。

【大型株】        
第2位
海老原成雄
C. labiata f. coerulea ‘La mer’


第3位
小澤正直
Gur. [C.] bowringiana ‘Very Dark’

第4位
久保アイ
Den. Christabella

第5位
鈴木隆夫
C. maxima
第6位
清水達夫
C. labiata ‘Jungle Elf
         
第6位
清水達夫
C. maxima f. coerulea ‘Gigi 4N’
第8位
清水達夫
Den. lowii
第8位・良個体賞
鈴木隆夫
C. dormaniana

第8位
鈴木隆夫
Cattlianthe [C.] Portia ‘Blue Sky’

良個体賞
笠原隆義
Den. glomeratum × Den. lawesii f. bi. ‘R&O’
       
   
GC開花賞(GC10-12)
冨澤 實
C. labiata × sib.
フレグランス賞
若林田津子
Prosthechea baculus[Epi. pentotis]
 

記録作成:唐木善孝 監修:池上俊彦 入賞花撮影・HP作成:佐藤 攻


ページトップへ

過去の人気投票の結果はこちら

トップページへ