Japan Amateurs Orchids Society

2022年12月原種紹介

Lycaste xytriophora Linden & Rchb.f. 1872

Lycaste xytriophora Linden & Rchb.f. 1872

 今月の花は12月例会に展示された坪井良二氏出品のLycaste xytriophoraを選んでみた。Lycaste属はメキシコ以南から中米を経て南米ペルー、ボリビアまで分布し、warmタイプからcoolタイプまで36の原種から成り立っている。また、その中には13の自然交雑種が存在することを記しておく。
 Lycasteは概して地味な花が多いように思うが、この花も同じように地味な花で注意しないとほとんど目につくことはない。この株について坪井氏に伺ったところ2007年12月入手とのことで、花芽がたくさんついたのは初めてとのこと。咲いている花以外にも3花茎のつぼみを確認した。たまにはこのような地味目な花も良いものである。
 2003年2月の原種紹介には種は違うが、Lycaste brevispathaの松井紀夫氏による詳しい解説が載っているので参考にしていただきたい。JAOS Species (orchidjaos.gr.jp)

栽培:坪井良二 文と撮影:佐藤 攻

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